System Shock 2

なんにも投稿しないのもどうかと思ったので、私がPCゲームを遊ぶようになるキッカケとなった作品について書こうと思う。

 

Sytem Shock 2である。

1999年に発売され、評価自体は高かったのに売れなかったという残念過ぎる作品である。後年カルト的人気を獲得し、今作を精神的続編とする「Bioshock」が制作されたのはあまりに有名である。

 

■没入感の高いストーリーと演出

この作品は何といってもストーリー演出と没入感の高さ、これが素晴らしい。

前進しているはずが深刻度が増していく状況、化け物だらけの空間、そこで感じる孤独感、不安...息苦しささえ感じられる状況下で進めていく感覚が堪らない。

内容的に決して感動できるような物語ではない(そんな優しい世界ではない...)が、非常に心動かされる内容だったことは強く印象に残っている。

 

ストーリーテリングでは何といってもオーディオログに触れずにはいられない。

ログは既に死んだ人物の音声で収められていることが殆どで、プレイヤーと同じように孤独感と不安に苦しんでいる様子が伝わってくる。音声を聞きながらその時の状況を想像することで、同じような境遇に置かれているプレイヤー自身の孤独感や不安をより一層強めていくような使い方をされている。

恐怖演出としてこれは相当な効果をあげており、オーディオログを導入している他のホラーゲームでもこれほど効果的に使われている作品はないと思う。

 

■難しすぎる難易度に難あり。

 

ただしその効果の高さは、今作が高難易度であることとも大きく関係している。

つまり死=ゲームオーバーがより身近であるからこそ、そしてゲーム進行面での救済処置が少ないからこそ死んでいった人たちと近い目線でログを聞くことが出来るという訳である。この難易度の高さが程よいレベルであれば良いのだが、実際はとてもそんなレベルではないため問題になってくる。

 

最初期のプレイヤーは最弱の敵にさえ1,2発殴られただけで死んでしまうし、アップグレードしても油断してるとアッサリやられてしまう点は終始同じである。バイオショックと同様に復活装置があるが、こちらはゲーム内通貨を消費して使用するため、所持金0では勿論ゲームオーバー。通貨はアイテム購入費などを考慮すると決して多いとは言えない量しか入手できないため、死ぬことのリスクがあまりに高くなりすぎている。(クイックセーブが可能なので、殆どのプレイヤーはそちらを使うことになると思う。)

肝心の銃は「まるで玩具か何かか?」と感じるぐらい途轍もない速度で劣化していく。(※そもそも弾薬自体が貴重な上に、敵は基本無限沸き。)

アップグレードポイントはストーリー進行で獲得(一部マップのコンテナ等から取得可能)出来るシステムなので、敵をいくら倒したところでメリットが殆どない。更にそのポイント数も(特に序盤は)超貴重なため、ノーマル難易度でも適当に割り振っていたら普通に詰むほどの難しさとなっている。

(※銃の劣化を修復するスキルと壊れた銃を修理するスキルは別々となる。そのためアップグレードポイントが貴重な序盤にその両方にスキルを割り振るのは現実的にかなり厳しい。)

 

このようにあまりに高難易度である為、相当人を選ぶ内容であることは間違いない。

特に序盤が鬼のような難易度になってしまっており、システムに慣れる前に挫折してしまうリスクが相当高いと思う。そうなると面白くなる中盤以降の展開を見れないままプレイをやめてしまう可能性が高くなる訳で、今作がカルト的傑作に甘んじている要因もそこら辺にあるのではと感じてしまう。

(本作は暫く再販することさえ叶わない状態が続いていたので、当然そのことも知名度の低さに影響してるのは確かではあるが...) 

 

■リプレイ性を高める3つのクラス

さて、周回時に気付くのがプレイスタイルの多様さである。

初回プレイではゲーム進行についていくのでやっとだった為気付かなかったが、これは今作のもう一つの長所ともいえる素晴らしい要素である。

 

このゲームは3つのクラスを選択可能で、選んだクラスによってゲーム開始時の初期スキルが決定する。

戦闘に特化したMarine、ハッキングが得意なNavy、そしてちょっと特殊なPsi...このどれかをベースとしてプレイスタイルを決めていくことになる。

 

まずMarineはもっともオーソドックスな戦闘系クラス。

癖が無く只得さえ複雑な本作のシステムに慣れるのに丁度いいだろう。

スキルを武器関連に回しやすい都合上、多彩な武器を使っていける点が長所のクラスだ。

 

続いてNavy

上記の通りハッキングが得意である。

今作のハッキング能力はハッキング可能な機材のグレードとハッキングに成功する確率に関わるものと2つ用意されている。これはどちらが欠けていても駄目で、両方伸ばしてこそ価値があるのが難しい。

その点初期状態である程度ハッキング能力のあるNavyは有利となる。

活躍する場面としてはカメラを制御するセキュリティーシステムの停止、厄介なタレットの停止(能力を上げることで味方にすることも可能。)、パスワードロックされた扉やコンテナの開錠など。

これら長所を生かしたプレイは火力面で勝るMarineとは随分違った内容となっている。

 

最後がPsi

超能力を使って進めていく独特なクラスで、能力を使うにはPsiポイントを消費する。

Psiポイントを回復するには専用の回復剤が容易されており、難易度にもよるがそれなりに貴重である。

個人的には進行をある程度把握している周回プレイで最も強くなるクラスだと思う。

本クラスの強みは他クラスにはない特殊能力が使えること。

その中でも中盤以降の習得になる透明化能力は効果発動中の戦闘をスルー出来るというチートじみたものとなっており相当強く、敵を殺すことにメリットがない本作では相当便利な能力である。

その他テレポートや同士討ちなど結構なんでもありな能力が多数。

ただ上記の能力は消費ポイントがそれなりに高いので乱発は出来ない。

そこら辺は簡単になりすぎないよう調整されている。

また序盤から使える能力として火球で攻撃出来る能力や武器劣化を停める能力など、他クラスでは最初は満足に使えない能力をPsiポイントを消費することで使えるため、知れば知る程有利に立ち回れるクラスである。

 

何れのクラスもプレイする際のフィーリングに全然違うため、同じストーリー進行でも全く違うゲームのように周回を楽しむことが出来る

気にしなければいけない要素が全く変わってくるため、毎回違うクラスを選択してやれば(少なくとも3周は)新鮮な気持ちで遊べると思う。

反面、どのクラスともある程度アップグレードを重ねないと真価を発揮しないため、最近のイマーシブ・シム作品のように自由に能力を組み合わせて...というのは各能力で何を使いたいのかをしっかり把握した上でないと難しいという欠点は存在する。

そういった窮屈な面は確かにあるが、それでも各クラスでプレイしていると「ここまでゲーム内容が変わるのか!」と驚かされるだろう。

個人的には是非、Marine⇒Navy⇒Psiと周回して頂きこのゲームの奥深さを味わってほしいな...と感じる。

 

■最後にまとめ

ストーリーについてはネタバレが作品の魅力を大きくそいでしまう都合上、抽象的な表現になってしまったかもしれないが、SFホラーゲームの中でも屈折のクオリティーであることは間違いないと言える。

それに付随して、作品内の主人公として振る舞う際の没入感も素晴らしいものがある。

 

各クラスのプレイ感覚の違いが大きく、ストーリー性が強いホラーゲームながら周回が楽しい内容となっているのも良いポイント。

本当にビックリするぐらい変化するので、是非ご自身で体験してほしい。

 

欠点としては難易度の高さ

システムを理解していないと詰みかねない鬼畜仕様なので、ある程度下調べしてから挑んでも良いかもしれない。一応、私が参考にさせて頂いたサイトのリンクを下に貼っているので参考にしてほしい。

日本語は非対応なのも痛いポイントだが、ログは全て文章でいつでも参照可能であるため根気さえあればやっていけると思うし、そうするだけの価値があるゲームだと思う。

 

ホラーゲームや映画が好きな人で、アクションゲームも問題ないという方はマストバイ。それとPREY(2017)とプレイ感覚が結構似てるので、そちらが好きだという方のもお勧めである。

ちなみにPREY(2017)では本作で歯がゆく感じた要素が改良されていたり、されてなかったりするので、そういった違いを比較してみると面白いかもしれない。

 

■<補足>参考にしたサイト様

gomibox01.blog.fc2.com

英語字幕MODやログを和訳したサイト等を紹介してくださっています。

 

seiryu.cside.to

「ゲームガイド(情報項)」に序盤プレイに便利なTipsが掲載されています。

レビューの方も情報量が多く、読み応えのある素晴らしい内容となっています。

 

 

web1.kcn.jp

最高難易度でPsiクラスによる攻略情報。

細かい仕様がしっかり網羅された見事なウォークスルーです。